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2004年11月24日
劇場でオペラ:クレモナ 「愛の妙薬(ドニゼッティ)」
ヴァイオリンで有名なクレモナにドニゼッティ作曲の「愛の妙薬」を観に行って来ました。
キャストは
アディーナ:セレーナ・ガンベローニ
ネモリーノ:フランチェスコ・メーリ
ベルコーレ:シモーネ・デル・サヴィオ
ドゥルカマーラ:ブルーノ・タッディア
ジャンネッタ:バルバラ・バルニェーズィ
指揮:ピエートロ・ミナニーティ
演出:フィリッポ・クリヴェッリ
合唱指揮:アルフォンソ・カイアーニ
美術:エマヌエーレ・ルッツァーティ
衣装:スタントゥッツァ・カリ
照明:アンドレア・ジレッティ
と言った陣容。
衣装、照明は、とても品良く、合唱の中に居ても、ソリスト達が分り、且つ、全体の中に馴染んでいる。2幕の途中、ちょっと照明のSS(ステージの横から当てる照明)がズレたけど、これはソリストの立ち位置の間違えかもしれませんね。良かったです。
また、美術も考えられたもので(ジェノヴァのテアトロ・サン・カルロの持ち物)実際にはドゥルカマーラの馬車は登場させず、舞台を上手下手に動かせる木を何本も建て、そこに隠して彼を登場させました。シェーナによって、木を動かして効果的に舞台を創っていました。(そう言えば、メトの「トロヴァトーレ」もそうでしたね。)
歌手も良く歌えていて、十分、拍手するに足るものでした。
特にネモリーノのメーリは、声も良く通り、動きも軽く、実にチャーミング!一番の注目株。彼だけは、合唱が居ようが、オケが鳴ろうが、キチンと聞こえる。裏声と表の声とを、自由に行き来できるタイプのテノールでした。
アディーナは可愛らしく、且つ若くて、色んな意味で7〜80点を取れる歌手。特に「アディーナは、この町では文字も読めて尊敬を受けては居るが、決して秀才でも、老成した女でもない」あたりが、気に入った!アディーナは、まだまだ若い女の子なんですよね。決してグラン・ヴォーチェじゃないけど、安定しています。もうちょい、力が抜けたら…?。
ベルコーレは美男子!!!ちょっと背は低めなんだけど、おデブではなく、オペラグラスで見ても、整ったお顔。声がちょっと前に出にくいのが残念だったけど、力が抜けると、グンと前に出る。元々は良い声なのが分ります。
ジャンネッタは、声は大きくないけど、若くて可愛くて細身で、ベーネ。
ドゥルカマーラは、ホントは声が無いタイプの歌手。けど、背が高く、痩せ形で、動きが軽い!手足が長いので、動きがとても効果的に見える。怪しい衣装、髭、カツラがバッチリ似合っておりました。まさしく演技派の歌手ですね。
彼のドゥルカマーラを観ていて、こういうドゥルカマーラ像って、イタリアにも存在すると言うか、あり得るのかな、と笑ってしまいました。実は昔、自分がイメージしていたドゥルカマーラにそっくりだったのです。
指揮は、たまに「えっ?!」と言う位、速い箇所がいくつかありましたが、ま、全体は上手く纏めていました。オケ(ORCHESTRA LIRICA I POMERIGGI MUSICALI)は、たまにウププなところも。また、合唱(CORO AS.LI.CO. DEL CIRCUITO LIRICO LOMBARDO)は女声がなかなかの演技を見せて、舞台を盛り上げていました。それに対して男性陣の演技は、ちょっと「大根!」(←元々の意味は違うとか)と声をかけたくなる感じ。歌が悪いんじゃ無いですけど。
兎も角、楽しめました。クレモナは、なかなか頑張っているテアトロです。決して、スカラ座やローマの様に、海外からの歌手を使って良い主要劇場ではありませんが、良くまとまった演奏をし、あまり奇をてらった演出をせずに、オーソドックスで品の良い上演をしている様です。
そして最後に、ブラヴィッスィモ!マエストロ・ドニゼッティ!!
投稿者 Mamoru : 2004年11月24日 22:49