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2004年12月20日

レナータ・テバルディ

マリア・カッラスと人気を2分したソプラノ、レナータ・テバルディが19日、自宅のサン・マリノで亡くなりました。享年82歳でした。

私は自宅に居る時、家事等をしながらラジオを聞いていますが、今日はやたらとテバルディがかかるなぁ…もしやと、良く聴いてみたら、やはりそうでした。

イタリアの1時代が、『歌手の時代』『声の時代』が終わった…と言う感じです。

現役を引退した後は、たまにテレビとかのインタビューを受ける位の、静かな生活をなさっていました。 彼女には、随分、先生になって欲しいと言う人が来たそうです。しかし、自分は教育は出来ないという考えを変える事無く、一生を終えました。

日本に限った事ではなく、イタリアでも、かなりの歌手が、本業の後(また本業の最中に)、教師としての仕事を始めます。ゴルフの例を挙げるまでもなく、ツアープロとレッスンプロとは、別の才能です。しかし、音楽の世界では、あまりに安易に先生の道を選ぶ人が多すぎると思われます。

しかし、カンターレ(歌うと言う事)とインセニャーレ(教えると言う事)は、別であり、自分にその資格が無いと言う姿勢を貫いた彼女には、只、立派なキャリアを築いた歌い手と言うだけでなく、その後、いかに生きるべきかを教えた立派な声楽家だと言えるでしょう。

心より御冥福をお祈りします。

投稿者 Mamoru : 23:01 | コメント (0)

2004年12月19日

ラジオでオペラ8:「LE ROI DE LAHORE」 マスネ

昨夜、ラジオでヴェネツィアのフェニーチェ座からの中継がありました。ものは「LE ROI DE LAHORE」、5幕物のオペラで、台本が Louis Gallet、作曲が Jules Massenet でした。

私は、このオペラは全く知りませんでした。して、聴いてみた感想は…「よろしいではございませんか!」。

なんで、あまり上演されないのかな?なにか、舞台上の困難があるのかな?もう少し、聴いてみないと分らないけど、「ウェルテル」なんかより、私としては良かったりして?!

特に、バリトンのパートが良いですねぇ。あと、バスも活躍するし、「ウェルテル」に比べ低声系が、充実したオペラです。

キャストは、Indra 役のバス、Deyan Vatchkov がサッキと言う人に変わっていましたが、後は変更無し。彼は、なかなか良かったです。バリトンの Vladimir Stoyanov が Scindia 役を歌いましたが、ブラヴォ!表現力があって、素晴らしかった。

ただ、Sita(a は上に ^ のついたヤツ)役のソプラノ、Ana Maria Sanches だと思うのですが、あまりに声が揺れ過ぎて、聴き辛かったです。メゾの Maria Jose Montiel(Kaled 役)との2重唱とか、しっとり歌うあたりは、声は揺れないのですが、ドラマティックな所になり、フォルテを出そうとすると、途端に揺れ始める。

さて、今シーズン、オープンしたフェニーチェ座ですが、まだ響きの感じが良く解りません。例えば、たまに「このバリトン、会場で聴いていて、聞こえているのかな?」と思う時があります。良く放送のある劇場の場合、「この劇場で、こんな感じだとヤバいぞ!」とか、「これはバッチリだろう!」とか、何となく想像がつくのですが、今回の放送を聴く限り、フェニーチェはちょっと独特な響きの感じがあるみたいです。(マイクの位置の問題もあるでしょう)

特にこのオペラは、知られていない為、観客もどこで拍手するとか、分っていない。ですので、聞こえてなくて拍手が少ないのか、聞こえているけど、オペラの進行が分らず、拍手が少ないのか、疑問が残りました。

放送後、送られて来た視聴者からのメッセージを読み上げていましたが、皆様、大満足だった様です。いや、確かに聴いていて楽しかったです。

投稿者 Mamoru : 22:59 | コメント (0)

2004年12月12日

ラジオでオペラ7:『シチリアの晩鐘』 ヴェルディ

今夜はラジオでヴェルディの『シチリアの晩鐘』がありました。中継はニューヨークのメトロポリタン歌劇場からでした。キャスト、スタッフは…

Elena:Sondra Radvanovsky
Arrigo:Francisco Casanova
Guido di Monforte:Leo Nucci
Giovanni da Procida:Samuel Ramey
Ninetta:Jane Bunnell
Tebaldo:Eduardo Valdes
Manfredo:Tony Stevenson
Danieli:Ronald Naldi
Roberto:Sebastian Catana
di Bethune:Peter Volpe
Vaudemont:Andrew Gangestad

Orchestra e Coro del Teatro Metropolitan di New York
direttore:Marcello Viotti
regia:John Dexter
scene:Josef Svoboda
Costumi:Jan Skalicky

でした。

実際に起こった事件を基にしたこのオペラ、私にとっては『椿姫の初演』みたいなオペラだったのでしょう。どうも、最初の印象が悪く、食わず嫌いの気のあるオペラでした。

そして、本日の感想は…やっぱり、とんでもないわ!凄い作品です。自分が、一生追いかけ回すオペラか、と訊かれれば、そうではないかも知れませんが、決してゴミ箱行きのオペラじゃない。

公演は、観客の反応でも分りますが、大成功です。主役は皆、大拍手と歓声に包まれていました。私としては、バリトンのベテラン、レオ・ヌッチが(途中、あれ?もあったけど)大変立派!と思いました。ただ、バスのサミュエル・ラミーの声がちょっと揺れていて…ショック!…マイクを通しているからかなぁ?会場は大拍手でしたからね。

投稿者 Mamoru : 22:57 | コメント (0)

2004年12月08日

番外編:スカラ座開幕

さて、昨晩はラジオの前に釘付け状態。プラス、生ハムなんぞを買って来て、ワインを1本開けて、御祝いしつつ、聴いておりました。

して、モノは…

Europa riconosciuta
dramma per musica in due atti su libretto di Mattia Verazi
Musica di Antonio Salieri

ヴェネツィアのフェニーチェは、開幕にヴェルディの『椿姫』を持って来ましたが、あの作品はヴェネツィアが初演の筈…。と思っていたら、

Prima rappresentazione: Milano, Teatro alla Scala, 3 agosto 1778

と言う事で、サリエーリのこの作品は、スカラ座が初演だったのですね。
して、キャストは、

Europa, regina di Tiro:Diana Damrau
Asterio, re di Creta e marito di Europa:Genia Kuhmeier
Egisto, innamorato di Semele:Giuseppe Sabbatini
Semele, principessa innamorata di Isseo:Desiree Rancatore
Isseo, giovane guerriero:Daniela Barcellona

Orchestra e Coro del Teatro alla Scala
Direttore Riccardo Muti
Regia di Luca Ronconi
Scene e costumi di Pier Luigi Pizzi
Coreografia di Heinz Sp?rli

歌い手もそうだけど、スタッフが凄い!

して、内容ですが…ヴィルトゥオーザな作品なんですねぇ!
兎も角、声のテクニックの無い人は、お呼びじゃない。ハイFis(『魔笛』の夜の女王の半音上!)まで、使ってました。

この名人芸を要求する様式、これがまた、何とも言えぬ品格を感じさせる…。この当時、モーツァルトなんぞ、目じゃない位、彼が偉かったが納得出来ます。

そして、私は例の映画を思い出しました。モーツァルトがサリエーリのオペラ公演の直後、彼に会って(褒め言葉を探しつつ?かつ、見つからず?)言います。
「この音楽を聴いて言える事はただ、……サリエリ!」

(↑モーツァルトの台詞(日本語)があっているか分りません。間違っていたら、ご免なさい。)

投稿者 Mamoru : 22:55 | コメント (0)

2004年12月05日

ラジオでオペラ6:「トリスタンとイゾルデ」 ワーグナー

昨日の夜は、またもラジオでオペラの放送がありました。モノは、ナポリのサン・カルロ劇場の「トリスタンとイゾルデ」でした。

実はこれ、前回のオペラ放送の時に、中継する筈だったのが、ストの為?公演が無くなっちゃったのでした。これがナポリの今シーズンの幕開けだったというのですから、さすがイタリア。

で、放送局には「なんで、『トリスタンとイゾルデ』をやらない?」と、相当数のメールが来たそう。ここイタリアにも、ワグネリアンはごろごろ居る様だ。

ちなみに、本日の中継放送のあおりを食って、放送予定だったドニゼッティの『ドン・パスクワァーレ』は、どっかに吹っ飛んで行ってしまいました。

さて、前回の放送時の公演が無くなったので、本日が幕開けとなったナポリはサン・カルロ劇場、結果は大成功。ガリー・ベルティーニの指揮のもと、トーマス・モーザー(Ten.)を始め、歌手達も健闘し、拍手に値する公演となりました。

途中、指揮のベルティーニのインタビューがありましたが、
『オーケストラにとっても、この曲は『挑戦』なのです…。」
と話していました。

本当にそうだよなぁ…、

しかし、分らん。どっから、あんな音が生まれて来るんだ?!

投稿者 Mamoru : 22:54 | コメント (0)

2004年12月02日

ラジオでオペラ5:「イタリアのトルコ人」 ロッシーニ

本日、ラジオのRadio 3 にて、ロッシーニの「イタリアのトルコ人」を放送がありました。

ワタクシ、ロッシーニのオペラは大好きですが、どうもこのオペラは今一つに感じてしまいます。

ミラノのスカラ座でも、見た事があるのですが、スカラ座のワーストに推薦したくなる出来でした。

今日も聴いてみて、スカラ以上の演奏だった様に思えますが、残念ながら、“感動”までには程遠い物でした。

なにせ、「結婚手形」「セヴィリアの理髪師」等々、ロッシーニの作曲したモチーフ(場合によっては、「そのまんま!」)が現れて、ちょっとげんなりしてしまいます。

まぁ、ロッシーニ以前は、自分の作曲したモチーフの使い回しは当然だったとしても、このオペラのクオリティには、疑問がつきまとうのは、致し方ないか…と感じました。

あぁ、天才作曲家に酷い事を言ってますね!

投稿者 Mamoru : 22:52 | コメント (0)