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2005年02月12日
『Hermes』 ,ci picchia !
わが、モデナで…と言うか、ヨーロッパで最初で最後?の名物喰い処。
モデナのチェントロにある、このトラットリーア、美味い!
さらに、スローフード協会に所属しているらしく、安い!
しかし!!! 問題が…。
店が大きくないので、タイミングを逃すと、「あと、1時間したら来てくれ!」になる。昼しかやっていない。そして、イタリア語(正確にはモデナ語?)が話せないと、料理が注文できない。当然、メニューは置いていない。要するに…その日に入った食材で、一番美味いものを作る!だから、ヘルメスの親父が言ったモノを注文すべし!の店である。このモデネーゼ(モデナ人)の親父と話が出来なくては、この店に来る意味が無い。
そして、この名物親父、ヘルメスがこの店を、モデナ最高にして、最悪の店にしているのだ!!!
まず、客を呼びつける。それも「やい、赤ん坊ども!」
そして、グラスを投げる! 皿も投げる!! ワインもボトルごと、投げる!!!
注文を取りにくると、
「おまえ、今日はこれを食べるな?!」
ヘルメスが、こちらの食べるものを決める…。
しかし、これが正しいのだ。ヘルメスが言った料理を、順番に上から頼めば、確実に顔がほころぶ。美味いんだ、これが!そうでないものも、作ってはくれるが、当然、ヘルメスは不機嫌になる。厨房を立った一人で仕切る、彼の奥様が『今日は、これね』と言うモノが、彼の言う「本日のメニュー」なのだ。
彼の愛する奥様が、このトラットリーアの小さな厨房から造り出す皿は、みな、地元のロマーニャ料理。家庭料理の筈なのに、極上になる。
みな、このとんでもない親父と、その奥様の作る料理が大好きで、この店に来る。
早くに、この店に来た人なら、こんな情景を見られるだろう。
まず、ヘルメスの親父が、
『出て行け!』
と、店の中に座っている人達を、追い出すのだ。この人達は、言われるまま、すごすごと店の外に出て、たむろしている。あっという間に、店の中はお客でいっぱいになり、大わらわになる。
そして、客が引けると、さっきの人達はゾロゾロとまた、店内に入り、残っていたワインを集めて、一杯始める。この人達は、名物?の常連である。本当の?客が来ている時は、店内に入れてもらえず、お店が閉まる頃に戻って、ヘルメスの親父達と、お食事をとるのである。そして忙しい時は、このうちの誰かが借り出され、ウェイターをやってたりする。
この前は、ヘルメスの息子さんが、店を手伝っていたのだが、
「あなたのお母さんは、一体どうやって、こんなに美味しい料理をつくるんだい?』
と聞いたら、黙ってランブルスコ(モデナの発泡赤ワイン)のボトルを1本、置いていった…。
妻と食べていたら、例の常連の一人が
『女性には、あま〜いドルチェ(お菓子)をどうぞ!』
とトルタを置いていった…。
相席のお隣さん達(モデナ大学の経済学部の学生さん達)が、
『食べて!』
と、ヴィン・サントとクッキーを差し出して来た…。
すべてがこんな感じだから、清算はこうなる。
「ん?そうだな、2人で30エウロ(ユーロ)置いてけ。』
お店のデータ:
店名:Trattoria Hermes
住所:
電話:
予約:不可
営業時間:
しあわせ度:★★★★★
イタリア度:★★★★★
日本語のメニュー:なし
英語のメニュー:なし
イタリア語のメニュー:なし
(イタリア度とは、英語や日本語の通じない度/メニューがあるかないか、英語がついているか/日本人向けに作られているか 等の総合判断です。)
投稿者 Mamoru : 2005年02月12日 12:12