« 『Hermes』 ,ci picchia ! | メインへ戻る | そして… »

2005年02月21日

ラジオでオペラ9:「連隊の娘」 ドニゼッティ

今回、戻って来て1回目はドニゼッティの『連隊の娘』でした。
この作品、有名なのに1回も通して聴いた事が無かったので、楽しみにして居りました。

この公演は、今年の2月11日に、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌劇場で公演されたものの録音でした。

キャストは
Marie, giovane vivandiera:Marie Patrizia Ciofi
Tonio, giovane tirolese:Juan Diego Florez
Sulpice, sergente:Nicola Ulivieri
La marchesa di Berckenfield:Francesca Franci
La duchessa di Krakenthorp:Maurizia Burlando
Hortensius, intendente:Dario Benini
Un caporale:Filippo Bettoschi
Un paesano:Manuel Pierattelli

Orchestra e Coro del Teatro Carlo Felice di Genova
Direttore:Riccardo Frizza
Regia:Emilio Sagi
Scene e costumi:Julio Galan

勿論、イタリア語ではなく、フランス語での上演でした。
結果は大成功!

今をときめくテノール:ホァン・ディエゴ・フローリツと、まさしく旬と言えるマリーエ・パトリーツィア・チョーフィのコンビに、近頃良く聞くニコラ・ウリヴィエーリが入るとなれば、期待は高まると言うものですが、それを上回る出来だったのでしょう。

残念な事に、録音そのものはあまり良くありませんでしたが、会場の盛り上がりは凄い!の一言。
有名なハイC連発のテノールのアリアでは、歓声に応えてフローリツがアンコールをするオマケまでつきました。

日本では、ロッシーニの人気が無い為に、ピンと来ないかも知れませんが、こちらでのロッシニアーノ(ロッシーニ歌い)の人気は凄くて、フローリツはまさにその典型です。
この手の軽い声のテノールは、日本では見向きもされませんが…。 (いえ、彼の場合は見た目だけで見向きされていますが)

そして、ソプラノのチョーフィが素晴らしい出来!ビックリです!!『拍手は全部、ボクが貰う』フローリツを向こうに回して、1歩も引かないがっぷりよつ。テクニッック、声、演技(声の)のキラキラ感、台詞の言い回し(フランス語でしたので、良く解りませんでしたが)の軽妙さ、えがった!声の調子そのものは、彼女の方が上だったでしょう。

あ、このオペラ、オペレッタみたいに台詞があるんですね。知りませんでした。『2幕のオペラ・コミック』とあります。

そうそう、ニコラ・ウリヴィエーリも立派な声で、舞台を回して居りました。良い声のバリトンですね。

この作品、とっても洒落た作品なのですね。フランス物だからなのかな?音楽がとっても小粋な感じです。そうそう、序曲で『イル・カンパネッロ』(同じくドニゼッティの作曲のオペラ)の最後の2重唱のモチーフが使われていたりして、びっくり!時代を感じます。(笑)あ、この序曲はなかなか楽しいですよ!舞台(スイスのチロル?)、状況(軍隊)の感じが良く出ています。

『イル・カンパネッロ』は1836年1月1日にナポリで、『連隊の娘』は 1840年2月11日にパリで初演されていますから、『イル・カンパネッロ』からの転用でしょうか。勿論、もっと古い作品に使われている可能性もありますが。(苦笑)

あぁ、こんなに色んなオペラをやっているんだ…この国。落ちたりと言われても、まだまだ本場ですねぇ!!!

投稿者 Mamoru : 2005年02月21日 12:01

このページのトップへ

コメント

このページのトップへ