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2005年02月25日

そして…

その後、私がイタリアに舞い戻ってからです。

まだ、イタリア人のメンタリティが分っていなかった私は、パオロからの連絡を待っていたのでした。
しかし、いつまでたっても、車がどうなったかの話が来ない。それで、思い切って尋ねてみると、

「ああ!そう言えば、話したね!!
 あれ、まだあるよ。
 要る?…そう、今、郊外のとある所に預けてあるんだ。
 じゃあ、日を決めて、今度一緒に行こう。』

何とも簡単に、話が進んだのでした。 (・・;)

しかし、この年のモデナは寒かった!
何度も雪が降り、その為、郊外は勿論、市内も、いつでも雪が残っている状態。
そんな中、パオロが車で迎えに来てくれ、郊外の“ある所”へ連れて行って呉れたのでした。

ある所とは、『中古車販売センター』で、車を持っていた彼らが、
お金を払って委託し、販売を頼んであったらしい。

それをタダで貰って良いのだろうか?

事務所に行き、日本に帰った時に、さりげなく?取っておいた『国際免許証』を提示し、
その他、滞在許可証など、必要書類を提出して、車検証等を確認し、書類にサイン。
これで、法的に車を所有することになりました!

「では、車を停めてある所へ御案内します。」

とお店の人と一緒に外に出ると…一面雪!


(・・;)   どこに、車が?


いくつも山があるから、その中に車が居るのは分るが、
車種なんぞ、判りゃしない。

「ええと、確かこの辺に…。』

幾つか発掘してみて、やっと1台の前で

『あった!』
「おお、やっと!』

出て来た車は、ちいちゃくて、凍えそうに寒そうで…。
堅く締まった雪がこびりついて、なんとも頼り無さげに見えます。
係員がドアを開けて、中に入り、エンジンを掛ける…。

掛からない!どうやっても、掛からない!!

どうしようもなくて、係員が新しい車(自分の車?)を回して来て、
私の車の前につけ、両方の車のボンネットを開けて、
バッテリー同士を繋ぎます。

私の車のボンネットの中は、ガラガラの隙間だらけで、
どこにエンジンがあるの?と言う位、ちっちゃい機械が入っています。
たった牛乳パック1本分の排気量(1000cc)しか無いエンジンが、
クィンクィン…と声を立てながら、必死に永い眠りから起き上がろうとしている姿は、
泣けて来そうな位、いじらしい。

一体、どれくらいの時間が経ったでしょうか?
突然、バゥンと言う音と共に、エンジンに火が入りました!!!
今迄の鬱憤を晴らすが如く、狂った様に回るエンジン…。

『これで、大丈夫でしょう。
 ここのレバーがチョークです。寒い日には、これを引いてエンジンを掛けて下さい。
 まだ、ちょっとエンジンが暖まりきっていませんから、少し引いたままです。』

係員はそう言うと、スペアのキーを私に渡して呉れました。
中に入ると、小さい割には広い室内。
多少、すり切れた内装ですが、なかなか良い感じです。
室内灯も電装系も、大きな問題は無さそうです。

帰りは、まだ道を良く知らない私を、
パオロが先導してくれたお陰で、迷わず家まで帰りました。

私の家に着いた所で、二人とも車を降りて、がっちり握手。
パオロに心からの感謝を伝えました。

『あの車、外に駐車して雨に濡れた後とか、
 ちょっとエンジンが掛かり難いから気をつけて!
 まぁ、君の家にはガレージがあるから、大丈夫だと思うけどね。』
『そう?じゃあ、外の駐車場(私のパラッツォには屋根無しの、
 表の駐車スペースがある)じゃなくて、必ず地下のガレージに仕舞う様にするよ。
 本当に有り難う!何から何まで…心から感謝するよ!』

こうして、初めて住んだ海外のイタリアで、初めて車を所有する事になったのでした。

投稿者 Mamoru : 2005年02月25日 23:28

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