« ラジオでオペラ10:「サムソンとデリラ」 | メインへ戻る | スカラ座戦争続報 »

2005年03月13日

ラジオでオペラ11:「イル・フラミーニオ IL FLAMINIO」

音楽:ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ
   Giovanni Battista Pergolesi
台本:ジェンナラントニオ・フェデリーコによる3幕の喜劇
   (原典:フランチェスコ・デグラーダ)
   Commedia per musica in tre atti di Gennarantonio Federico (revisione sulle fonti di Francesco Degrada)

フェスティバル・ペルゴレージ・スポンティーニ2004(FESTIVAL PERGOLESI SPONTINI 2004)の公演の録音でした。

初演は1735年の秋、ナポリのテアトロ・ヌオーヴォだそう。
ちなみに、23年前、ナポリのサン・カルロ劇場で復活上演があったそうです。

出演者は
Polidoro:Giovanni Botta
Flaminio:Anna Bonitatibus
Giustina:Sonia Prina
Agata:Roberta Invernizzi
Ferdinando:Angela Bonfitto
Checca:Laura Cherici
Agata:Filippo Morace

オーケストラ:アッカデーミア・ビザンティーナ(Accademia Bizantina)
指揮者:オッターヴィオ・ダントーネ(Ottavio Dantone)
演出、美術:Michal Znaniecki

でありました。

ペルゴレージ(1710.1.4〜1736.3.16)は、わずか26歳でこの世を去った
イタリアの作曲家で、この作品は、その死の1年前のモノです。
(その命日に一番近い放送日にやったのは、イタリアらしい、気のきかせ方?)

彼の代表作と言うと、オペラ「奥様女中」、宗教音楽「悲しみの聖母」(スタバト・マーテル
Stabat mater)というの2つでしょう。

しかし、その他の作品と言うと…?

今日の公演は、まさしく彼の音楽史上の重要さを再認識させるものでした。
たぶん、彼(もしくは、この時代のその他の作曲家)なくしてモーツァルトは生まれなかったし、
ロッシーニは現れなかったでしょう。

あの『社会契約論』の著者、スイス人のジャン=ジャック・ルソー(1712〜1778)が、彼の著書
『音楽辞典』の中で、ペルゴレージを絶賛していますが、まさしく、その通り!

ちなみにルソーは、作曲家になりたくて(オペラ「村の占い師」が代表作)、職業としては写譜家だったらしいです。
彼は、思想家と言うより、音楽家として生きていたのかも知れません。

ま、それは兎も角…。

喜劇と聞いていたので、「奥様女中」みたいな感じかと思ったら、とんでもない!
超真面目な大作。
勿論、喜劇ではあるんだけど、それは最後のまとまりがそうだからであって、音楽的内容は、
濃くて、かつ、ヴィルトゥオーゾ!

特に、女声のアリアで、2つ程、大曲がありました。
途中、
「これ、絶対、モーツァルトは聞いたんだろう?!」
と思うくだりもあり、もうびっくり!
…あんな、跳躍音程で歌わせる野郎は、ヴォルフガングだけだと思っていたら…。

男声のブッファなアリアが数曲ありましたが、これもまた、良く考えられているものでした。

いやあ、紫式部や清少納言なくして、後代の大作家達が存在し得ない様に、また、夏目漱石や森鴎外がいたからと言って、
先達の作家達の輝きが失せる訳では無い様に、いくらヴェルディ、プッチーニがもてはやされようと、
ペルゴレージの作品の重要さが、消える事は無さそうです。

しかし、みんな(本日出演の歌手ですが)、良く歌詞が分る。なんで日本人歌手は、日本語歌っても、
イタリア語歌っても、良く聞き取れないんだ???

そうそう、フラミーニオとはフラミニウス(〜前217)と言うローマの政治家にして将軍で、
フラミニア街道を造った方。フラミニア街道とは紀元前210〜200年に建設された、
ローマからウンブリア州を経てリミニに続く街道です。

最後のリスナーからの投書で、

「今日の公演を、ベルルスコーニ首相が聴いていていくれたら…と思っています。」

もう、イタリア人ったら!爆笑!!

* - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * 

ご免なさい!フラウミーニオですが、確かにそう言う方が居たのですが、このオペラの人物は、別人でした。
なんせ、舞台はナポリでしたから。

私はローマ時代のフラウミーニオ将軍の人物像は、良く知りませんので、もしかしたら、同じ名前にしたのは、
何か意味があるかも知れませんね。

投稿者 Mamoru : 2005年03月13日 00:06

このページのトップへ

コメント

はい、はい、録音聴きたいです!
あの、DHLやFEDEXぢゃなくて、
MAMORUさんが来日なさる際にお貸しいただければ幸いでございまする。
「のざき王子」から「のざきあきら」か「のざトロ」に変わるかもしれまへん。

投稿者 : 2005年05月02日 11:43

毎度、レスが遅れて申し訳ありません。

この公演は、録ってあります。お聴きになりたいですか?

投稿者 MAMORU : 2005年04月30日 18:33

ペルゴレージ、好きです。
STABAT MATERは死ぬほど好きです(それほどでもないか)
「奥様女中」以外にもオペラがあったとは!
聴きたい、聴きたい。
MAMORUさん、録音とってないんですかあ?

投稿者 : 2005年03月16日 12:47

このページのトップへ